三脚にスポンジカバーをかぶせる(サイズ選定とカット、角丸加工有り)

アイキャッチ画像 三脚

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冬、素手で三脚を持つと冷たい

ベルボンのウルトラシリーズやトラベル三脚、UTシリーズには
スポンジグリップが無く冬に素手で持つと非常に冷たい。
雪が積もるような所では素手で持つと一瞬で手がくっ付いてしまい
無理にはがすと手の皮がむけてしまう恐れがあります。

テニスラケット用などのグリップテープを巻いたり、革を巻いて
縫いあげるなどという方法もありますが
やはり三脚と言えばスポンジグリップ。

ホームセンターで手に入る光(Hikari) スポンジカバーを買って
ベルボンのトラベル三脚、UTシリーズの脚にかぶせてみます。

脚の太さとスポンジカバー内径の選定

以前、ハクバの一脚ポールや延長ポールなどにスポンジカバーを
かぶせた時は商品説明の適用サイズに従ってみましたが
かぶせるのは楽だけれど、使いようによっては少々緩い。

01
スポンジカバー
例

検索してリサーチした結果、スポンジカバーの内径をかぶせる物の直径から
-3mm位で試してみる事にし、長さはかぶせたい長さプラス5mmとしました。
以下4種類の三脚は全てベルボンの物です。

UT-3AR(石突約φ29.5mm 脚径φ21mm)用
スポンジカバー SGB-180 適用サイズ18mm~20mm [Amazon]
内径約18mmx長さ約220mmを165mmでカット

UT-43II/UT-45II(石突約φ29.5mm 脚径φ24mm)用
スポンジカバー SGB-220 適用サイズ20mm~22mm [Amazon]
内径約20mmx長さ約220mmを175mmでカット

UT-53II/UT-55II(石突約φ29.5mm 脚径φ27mm)用
スポンジカバー SGB-300 適用サイズ24mm~25mm [Amazon]
内径約24mmx長さ約360mmを半分にカット

UT-63(石突約φ33.5mm 脚径φ30mm)
はスポンジカバーは内径24mmの上がいきなり
29mmになるためUT53II/UT-55IIと同じ内径24mmの物を160mmでカットして使います。
スポンジカバー SGB-300 適用サイズ24mm~25mm [Amazon]

検索で-7mm差で差し込んだ人もいたのでこのUT-63の場合は-6mm差
これを差し込む事ができれば緩さも無く、ズレて不快な思いを
する事も無いと思います。

スポンジカバーのカットと角丸加工

02
スポンジカバー
カット前

都合よく丁度いい長さでは売っていないため長い物をカットしたり
半分にするのですが、カットする所に目印を一周付けます。

03
スポンジカバー
カットライン

カットは一回で済ますときれいな切り口になります。
自分の場合はカットする目印の左右を両足と片手で押さえておいて
よく切れるカッターでスパっと切りましたが、大き目のハサミで
切るのも有りかと。

半端が出る所で練習しておくといいかもしれません。
そして、カットしたらやはり角を丸く落としておきたい所。

04
スポンジカバー
角丸加工前後

回しながら粗いヤスリで擦れば角が丸くなってきます。
目詰まりしにくいメッシュ状のヤスリを使いました。

切断面がデコボコになった場合もある程度修正できます。

05
スポンジカバー
メッシュヤスリ

ヤスリがけの際、スポンジカバーがふにゃふにゃするので、内径に合った
パイプ等を差し込むと快適にヤスれますが、パイプが無ければ新聞紙を
固く巻いても代用できるかと思います。

06
スポンジカバー
角丸加工パイプ

三脚の脚にスポンジカバーをかぶせる方法を検討

分解できる三脚ならば、脚を根元から外す、ロック部分を分解するなど
してやればいいのですが、ベルボンのトラベル三脚、UTシリーズは
分解できず、石突も外せません。

特にUT-3ARは脚径φ21mmなので、スポンジカバーは内径約18mmの物を
かぶせたいけれど、外せない石突約φ29.5mmを乗り越えて行かなければ
ならないので切れ端で試してみましたが、そのままでは石突に
かぶりもしないので

検索してみると主に以下の方法が出てきました。

 1.力まかせに引っ張りながら後ろからも押す。
 2.エアーで膨らませておいてかぶせる。
 3.スポンジ内側にナイロン袋などを通しておいてかぶせた後に抜き取る。
 4.水分やオイル等を用いて滑らせてかぶせる。

自分は4番の作戦で行きますが、オイルは後々成分が残って延々と
スポンジカバーが動きそうなのでせっけん水を塗ってかぶせてみます。
水だけだと表面からはじかれてしまいますが、せっけん分を水にほんの
少し溶かしてやれば表面にベターっと広がり、滑りがよくなるはずで
水分が蒸発すればスポンジカバーが動かなくなるはず。

スポンジカバーは2回に分けてかぶせたのですが、1回目はせっけん水として
保湿成分が少ないハンドソープを水と1:1位に薄めて塗ってやると
先端が入れば後はするすると入っていって簡単に装着できました。

後日、2回目は同じハンドソープを1:10以上に薄めた物で
「泡立ち、手で触るとぬるぬるする、物の表面にはじかれず広がる」
こんな程度のせっけん水を使った所、1回目よりも苦戦。
しかし、こちらの方がせっけん分の残留も少ないはず。

どちらも水分が蒸発した後は簡単にはスポンジカバーが動きません。
脚径とスポンジカバー内径の差が大きい場合はせっけん水を濃いめで
作るといいと思います。

実際に三脚の脚へスポンジカバーをかぶせる

画像のサンプルはUT-55IIで雲台以外はUT53IIと同じです。

下画像はすでにスポンジカバーがかぶった状態ですが、三脚を展開した後
横向きにして脚を1本だけ90度開き、お腹の前でスポンジカバーを自分の
方へ引き寄せる体勢でかぶせました。

07
スポンジカバー
作業体勢

UT-55II(雲台以外はUT53IIと同様)
石突約φ29.8mm 脚径φ27mm
スポンジカバー SGB-300 [Amazon]
内径約24mmx長さ約360mmを半分にカットした物を使用。

08
スポンジカバー
三脚_脚

まずは石突周辺に丈夫なナイロンやラップをかぶせて
浸水しないようカバーします。

09
スポンジカバー
三脚_脚養生

次にせっけん水をスポンジカバー内側と三脚の脚、ナイロンに手で
塗りたくっておいて、スポンジカバーをグリグリとやって差し込み
途中動きが悪いと思ったらせっけん水を塗りながらかぶせます。

先端が入ったら引っ張りながら上からも押す、まっすぐに入り難ければ
全体を回転させながらかぶせるのがコツ。
最後にねじれや長さを整えますが、長さはプラスマイナス5mm程度なら
融通がきき、水分が蒸発すればほとんど動かなくなります。

10
スポンジカバー
三脚_かぶせ

完成

スポンジカバー内径に比べて太い石突を乗り越えてかぶせる
一番大変なUT-3AR [Amazon]もなんとかできましたが、かぶせる前の
単体画像を撮影するの忘れてました。

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スポンジカバー
UT-3AR

スポンジカバーが干渉する事無く折り畳めます。

12
スポンジカバー
UT-3AR_スポンジ部アップ

UT-45IIで雲台以外はUT-43II [Amazon]と同様の物。

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スポンジカバー
UT-45II

左画像は箱から出した直後でまだ説明書が挟まったままの状態になっていますが
先のサンプル、UT-55II(雲台以外はUT-53II [Amazon]と同様)もこの通り。

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スポンジカバー
UT-55II

UT-63(UT-63II [Amazon]の旧タイプ)はスポンジカバーの内径がUT-55IIと同じ物を
かぶせたので非常にきつく大変でしたが、なんとか入りました。

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スポンジカバー
UT-63

スポンジカバーをかぶせたUTシリーズ4種類を比較

ベルボンUTシリーズは脚径が全部で4種類ありますが、スポンジカバーを
かぶせた状態で並べて比較してみると…

UT-3AR以外はスポンジカバーが三脚基部のロータリーハブや
エレベーターのロックナットに干渉するため、かぶせる前に
比べてわずかに脚が開き気味となります。

UT-3AR [Amazon]
石突約φ29.5mm 脚径φ21mm

UT-45II(脚はUT-43II [Amazon]と同じ)
石突約φ29.5mm 脚径φ24mm

UT-55II(脚はUT-53II [Amazon]と同じ)
石突約φ29.5mm 脚径φ27mm

UT-63(UT-63II [Amazon]の旧タイプ)
石突約φ33.5mm 脚径φ30mm

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スポンジカバー
UTシリーズx4比較

三脚基部のロータリーハブやエレベーターのロックナットに干渉し
押し付けられてできたスポンジカバーの凹み。

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スポンジカバー
干渉部分凹みアップ

結果

UT-3AR以外は収納時、脚がわずかに開き気味になったり、スポンジカバーに
凹みが出来たりしますが、ダメになったらまた交換すればいい訳で
見た目は元から付いていると言ってもいい位の仕上がりとなりました。
なにより冷たさ対策ができたので非常に満足です。

スポンジカバーにかかった金額は三脚1台あたり¥474~750-でした。

スポンジカバーかぶせ方のまとめ

スポンジカバー内径はかぶせるパイプ径のマイナス3~5mm程度目安
スポンジカバーは1回でカットして粗いヤスリで角丸加工する
三脚の脚で浸水すると困る部分はナイロンやラップなどで養生
スポンジカバー内部や三脚の脚にせっけん水を塗っておいて
引っ張りながら上からも押してかぶせた後乾燥するのを待つ

とこんな感じです。

UT-3AR(脚径φ21mm)に3本使用
スポンジカバー SGB-180 内径約18mmx長さ約220mm 適用サイズ18mm~20mm [Amazon]


UT-45II/UT-43IIなどUT-4xシリーズ(脚径φ24mm)に3本使用
スポンジカバー SGB-220 内径約20mmx長さ約220mm 適用サイズ20mm~22mm [Amazon]


UT-55II/UT-53IIなどUT-5xシリーズ(脚径φ27mm)に2本使用
UT-63/UT-63IIなどUT-6xシリーズ(脚径φ30mm)に2本使用

スポンジカバー SGB-300 内径約24mmx長さ約360mm 適用サイズ24mm~25mm [Amazon]


ベルボン 小型トラベル三脚 UT-3AR
全高(EV含む) : 約1355mm、縮長 : 295mm、脚径/段数 : 21mm5段
キタムラの買取り価格はこちら

Amazon は型番に AZ が付いた専売品となります。

ベルボン 小型トラベル三脚 UT-43II
全高(EV含む) : 約1460mm、縮長 : 275mm、脚径/段数 : 24mm6段
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ベルボン 小型トラベル三脚 UT-53II
全高(EV含む) : 約1495mm、縮長 : 283mm、脚径/段数 : 27mm6段

Amazon は型番に AZ が付いた専売品となります。

ベルボン 小型トラベル三脚 UT-63II
全高(EV含む) : 約1485mm、縮長 : 288mm、脚径/段数 : 30mm6段
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当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
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