使い込んでグリス切れしていたり、台座の回転をもう少し重め
ねっとりさせたいなどの時は自己責任でばらしてグリスアップ
すれば快適に使えるようなります。
まずは自由雲台を分解する
サンプルはベルボンのQHD-53Q [Amazon]とQHD-63Q [Amazon]で
QHD-53Qはストッパーノブのプラスネジを外す事によって分解できますが
ネジロック剤が使用されている場合があるので慎重にネジを緩めます。
ストッパーノブの軸にはワッシャーが2枚入っていて、本体側に
グリスでくっ付いている場合もあるので無くさないよう注意。
右側、厚い方のワッシャーは片面がわずかに段付きになっていて
それがノブ側になっていました。
構造は単純でストッパーノブを締めこむと本体左右の隙間が閉まって
台座とボールがロックされる仕組み。
次にQHD-63Qですが、締め止まり位置を変更できるストッパー
可変機構が付いている関係かストッパーノブにプラスネジは無く
工具無しで分解でき、ストッパーの軸に先のQHD-53Qには
無いスプリングが入っています。
QHD-63Qの分解方法は以下の通り
①矢印の所に緩み止めが付いていて
②ストッパーを緩めて緩み止めに突き当たったら
③ストッパー可変機構を利用してノブを引っ張って緩み止めを乗り越える
④緩める
これで数回繰り返した後緩めていくとストッパーを抜き取る事ができます。
グリスを塗る部分とグリスについて
本体は黄色い色が付いた部分にグリスを塗るのですが、本体左の
丸い所がストッパー軸のネジ部分で下は台座の回転部分。
グリスの種類はこの自由雲台には樹脂パーツが無いので
どんなグリスでもいいと思いますが、自分の場合は
大抵自転車用でシマノのプレミアムグリス [Amazon]を使います。
グリス特有の嫌な臭いがほとんどしないのもいい所。
グリスに付けているのはAZのチッコイグリースガン [Amazon]で
ねじ先端キャップM10 W3/8用 [Amazon]が丁度いいキャップになります。
自分の自転車関連ブログで以前記事にしているので興味のある方は参照して下さい。
関連記事
AZ チッコイグリースガン その1 シマノやフィニッシュラインのグリスを付けたい ~インプレ~
AZ チッコイグリースガン その2 キャップが欲しい 2016年5月25日追記有り
チッコイグリースガン [Amazon]は狭い所やグリスを少量出したい時に非常に便利です。
シマノのプレミアムグリス [Amazon]だと、今回の雲台の場合は台座が軽く動いて
ほとんどグリスのねっとり感を感じない程度、新品を買った状態で
動かした感覚と同じ位になります。
もっとねっとりした感じにしたい場合、手に入りやすいのはタミヤの
アンチウエアグリス [Amazon]でしょうか。
コマ止め方式のQHD-G/Sシリーズの台座、水平パンほど重くはなりませんが
先のシマノ、プレミアムグリスよりはねっとり感が出ます。
タミヤ、アンチウエアグリス [Amazon]のパッケージ裏表。
こちらもグリス特有の嫌な臭いがほとんどありません。
グリスを塗る
残っているグリスや汚れをふき取り、全体をきれいにしてボールも磨いておきます。
グリスを塗る場所(自分はつまようじで塗りました)
・台座の回転部分
・本体のストッパーネジ穴
・ストッパー軸
・各ワッシャー裏表
上方の画像で出てきたグリスを塗る場所の台座部分ですが、大量に塗っても
組み立てた本体左右の合わせ目から余分なグリスが出てきてしまうので
自分の場合は台座で無く本体側左右に薄く塗った後、台座を定位置に入れて
グリグリ回す→矢印の部分に余分なグリスが溜まるのでふき取る(本体左右共)
本体のストッパーネジ穴とストッパー軸表面、各ワッシャー裏表にもグリスを
塗ってから組み立てた所、台座の回転とロックがスムーズにできるように
なりました。
分解、グリスアップ等は自己責任となりますが、きちんとできれば
きれいになって動きがよくなり愛着も増しますが、今回の方法は
あくまで自己流のやり方ですので、不安な場合や分解できない場合は
メーカーでのメンテナンスをお勧めします。
シマノ プレミアムグリス チューブ入り 125ml [Amazon]
ダイドーハント(DAIDOHANT) エンド ねじキャップ 白 M10・W3/8 / 全ネジ用 (4個入) [Amazon]
!注意!
当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
により販売価格も含め掲載している内容とは異なる場合がありますので了承ください。
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