はじめに
マクロ撮影や物撮りで奥まっていて明るくしようとしてもカメラやレンズが邪魔に
なって照らしにくい時や、外での撮影で別に照明器具を設置しにくい時などに
使えるマクロLEDリングライトですが、これまで中華製の安物を買って使って
みても信用できない自分の目でさえ演色性が悪い物で、他にこれといった物が無く
流用自作などしてみましたが
関連記事
LEDリングライト 流用の撮影用 マクロリングライト を自作
手持ちのクリップオンストロボやLEDライトと同じメーカー GODOX から
LEDリングライトが発売になったのでチェックしてみると
最大出力 | 8W |
輝度調整 | 左右セパレートコントロール |
調光範囲 | 10段階(10-100%) |
色温度 | 5600K |
LED数 | 72 |
TLCI | 97 |
CRI | 96 |
電源 | 単3形電池4本、またはVB26かWB100 |
自分には理想的なので買ってみました。
Godox RING72 マクロLEDリングライト [Amazon]
パッケージと付属品
箱サイズは約270x264x高さ66mm(箱つぶれ有り)

平行輸入品のためか、説明書は英語と中国語のみ。

収納ケースは付属しません。

リングライト下にはアダプターリングが入っています。

付属のアダプターリングはアルミ製でフィルター径 49,52,55,58,62,67,72,77mmに対応。

自分がメインで使いたいレンズのフィルター径は46mmなので、46→49mmの
変換アダプター(ステップアップリング)も一緒に購入しておきました。
Kenko フィルター径変換アダプター ステップアップリングN [Amazon]
サイズ確認を忘れずに

外観
本体表面で、アクセサリーシューへ載せるコントローラー下には
1/4インチネジ穴有り。

裏面
ケーブルは外せないので残念ながら分離はできません。

カメラへの装着
まず、レンズのフィルターネジ部分にリングアダプターを取り付けるのですが
そのリングアダプター外観。

真横からで直径約84mmの板状の円盤にフィルターネジが飛び出ている形。

リングアダプターをレンズ先端にねじ込んでおいて
※46→49mmのステップアップリングを使用

リングライト裏側の溝にリングアダプターを差し込み

裏側上の△が真上になるよう目見当で下まで下げるだけ。
黄色矢印先に抜け止めのロックがあるので、手ごたえがあるまで下ろします。

アクセサリーシュー取付けのコントローラーのロックはネジ式。

カメラ取付け時の外観
斜め後ろから。
カメラはパナソニックの G99 に社外品のリモコン付きバッテリーグリップ装着。
関連記事
[レビュー] DSTE G8/G99用リモコン付きバッテリーグリップDMW-BGG1互換品
底面にはベルボンのクイックシュー QRAグリップからハンドストラップを外して
シューのみを付けてあります。
ベルボン ハンドストラップ QRA-GRIP 一眼レフ用 QRA-635L装着可能 474131 [Amazon]

斜め前から。
レンズはパナソニックの30mmマクロでレンズ上、30の前の丸い白いシールは
識別用で貼った物。

リングライト斜め前から。
内面は反射防止の段々が付けられています。

コントローラー外観とバッテリー交換方法
前面は平らでAF補助光発光部などはありません。

後側には上左にメインスイッチ、右にバッテリーインジケーター(4つ)
その下が左右独立光量ダイヤル、ダイヤル下の丸ボタン L と R は
左右独立のオンオフスイッチ。
側面黄色矢印先はバッテリーロック解除ボタンで、これを押した
と思った所からもうひと押ししつつボタン左側、縦長の四角い部分
(バッテリーケース)を押すと

下画像右のように反対側へバッテリーケースを押し出す事ができ

バッテリーケースまたは別売りのVB26かWB100を出し入れします。

構造的にはバッテリー室は貫通しており蓋が無く、バッテリー取り出しの
ロック解除時にバッテリーを突出させるためのスプリングもいらないという
思い切ったシンプルな構造。

環境が悪い所では隙間をテープなどで塞いだ方がよさそうです。
単三4本バッテリーケース表を4方向から

同裏面

使用方法
コントローラーの左上、スライドスイッチをONにすると下画像右上のように
左右が点灯、各ダイヤルを回して1~10で調整しますが、このダイヤルは
1と10の間でも動かす事ができるので、いきなり1→10や10→1にする事が可能。
光量をいきなり1→10や10→1にすると、消費電力が変わるせいかインジケーターが
増えたり減ったりします。
下段の L 又は R ボタンを押すたびに消灯、点灯をループ。
各ボタンが点灯していればライトも点灯、消灯していればライトも消灯。

明るさは1~10(10-100%)の10段階で変化の様子は下画像の通り。

次に左右別々に明るさ調整した例で片側のみ10や1:10、5:10の場合。

バッテリーの持ち
レビューではよくバッテリーの持ちが悪いと言われている RING72。
古いですが、三洋電機時代の エネループプロ HR-3UWX Min.2,400mAh の充電後
1時間程度経過した物を使い、テストしてみました。
充電はエネループなどのニッケル水素充電池はもちろん、リチウムイオン充電池
も充電できる MiBOXER C4 電池充電器 を使っています。
関連記事:物欲、雑記帳
MiBOXER C4 急速充電器でエネループを充電してみた。

室温は26℃、最大光量の10で連続点灯し、リングライトが過熱してきたため
途中から扇風機で冷却しつつ、時間経過を計測しました。
インジケーターランプは4つで3,2,と減って行き、1つ点灯から点滅に変わり
最後にリングライトが消灯しました。
インジケーターランプ | 経過時間 |
---|---|
4→3 | 5分 |
4→2 | 7分 |
4→1 | 10分 |
4→1点滅 | 14分 |
4→リングライト消灯 | 64分 |
消灯後はエネループも加熱しており、過放電防止で消灯したのかは不明ですが
冷却後先の充電器で再充電した所、残量は3~4%と表示され、満充電までの
充電量はばらつきがありましたが2,100~2,200mAhでした。
明るさ変化の画像撮影中など、インジケーターランプの減りの速さにヒヤヒヤして
いましたが、1つ点滅から消灯までの時間がこんなに長いとは思いませんでした。
ただし、これは室温が26℃の場合なので、冬など気温が下がれば駆動時間は
ぐんと短くなるでしょう。
各部寸法
コントローラー正面
※重さはコントローラー+リングライト部で電池を含まず

側面

リングライト裏面

側面

単三4本用バッテリーケースその1

その2
先ほどの左側面側

最後に
演色性がよく、明るさも十分。
リングライトを差し込む向きを変えれば上から、下から、ななめから
光りを当てる事も可能ですが、差し込みは固めで脱着が少々怖い感じ。
フラッシュではなく、できれば定常光で撮影したいので物としても
値段的にも理想的なマクロLEDリングライトです。
ただ、単三電池タイプで駆動できるものの、長時間使う場合には
リチウムイオンバッテリーのVB26かWB100が必須となりそう。
同社のV1やV860III、AD100Proを持っている人はいいでしょうが
別に充電器とバッテリーを買うとなると1万円程度の出費になり
予備バッテリーを買えばさらに出費となります。
自分の場合は今の所、長時間使う予定は無いので大量にある
エネループなどの単三ニッケル水素充電池を使う事としましょう。
2022年7月17日、7月24日追記
などと書きつつも後日、アマゾン発送のバッテリー+充電器セットが6,000円
で出てきたのでつい購入してしまいました。
関連記事
[レビュー] GODOX VB26 リチウムイオンバッテリー と VC26 USBバッテリー充電器
[電源比較] GODOX RING72 での VB26 / 単三 バッテリー駆動時間計測
追記終わり
リングライトをいじくりまわしていたら、キャリングケースが
欲しくなってきました。
次回
サンワダイレクト トラベルポーチLL に GODOX RING72 を収納
Godox RING72 マクロLEDリングライト
購入価格税込み¥8,703-
Kenko フィルター径変換アダプター ステップアップリングN
購入価格税込み¥709- (46→49mm)
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