はじめに
一脚スタンドの脚にしたり撮影アクセサリーの取付け
撮影物を立てたりするのに脚を目いっぱい開いて
ローポジションで小さ目の三脚を使うのに、手持ちで
ベルボンの5段ウルトラロック式 ULTRA 353mini
などでも2段目まで伸ばせば大抵安定します。
しかし、ウルトラロック式の5段ある脚を2段だけ伸ばすのが
ちょっとやりにくく、それならば最初から脚が2段しかない
同じくベルボンの ULTRA mini2 や ULTRA miniQ を使えば
いいじゃないかと思ったのですが、すでに廃盤
中古で探してもありません。
そこで先の ULTRA mini2 と一脚の RUP-V40R がセットになった
初代 Pole Pod を中古で購入。
2010年2月発売の物なので、分解してグリスアップする事としました。
なお、脚部分や一脚の RUP-V40R は後継の Pole Pod II (2012年3月発売)と
Pole Pod III (2015年11月発売)も変わらず、雲台のみ異なります。
※いずれも生産終了
今回分解する三脚ですが、下画像左黄色○内のように脚軸部のナットが出ていない
タイプで、本体下のエレベーター部分がちょっと下に出っ張った物。
古いminiでない ULTRA シリーズや他の形式にも応用できるかもしれません。
上画像右のように脚軸部のナットが露出している場合はナットを緩めて外し
木槌等でたたけばボルトが抜けて脚が外せます。
分解
エレベーターを一番上まで上げて、脚をローポジションにします。
エレベーター下に穴が2つ開いた所、センターロックナットがあるので(下画像矢印先)
そこへドライバーなど直径6mm程度の丸棒を挿し込んで左に回して外せば
先に緩めたセンターロックナット、エレベーター、裏蓋が外せ
エレベーターのロックレバーと四角いナットや脚も外せます。
後から物を見れば大抵わかりますが、エレベーターを外した時に
エレベーターロックノブの締め込み先の位置を覚えておきましょう。
画像ではわかりやすいようにローポジションにしたままですが、実際には
バラバラになる前に通常位置まで脚を閉じておいた方がスプリングや
開脚調整ノブが飛びにくくなるので安全です。
エレベーターとセンターロックナット以外を並べた所。
脚を1本分をアップ。
脚を外すとその下に②のスプリングと③の開脚調整ノブ有り。
バラす前に上から見た所で②のスプリングが③を左に押しており
下画像上③の薄い黄色になっている部分へスプリングが入ります。
組み立て
画像は説明のためグリスを塗布していませんが、組み付け時は
③開脚調整ノブのスライド部分と脚の可動軸部分へ忘れずにグリスを塗布して下さい。
自分が普段使っているグリスは
シマノ プレミアムグリス チューブ入り 125ml [Amazon] で
AZ 1ウェイ チッコイ グリースガン [Amazon] に取り付けて
お漏らし防止にねじキャップ M10・W3/8 全ネジ用 [Amazon]
をかぶせてあります。
しかし、現在では先のグリスが手に入らないようで、代替品はノズル付きの
シマノ ルブリカント プレミアムグリス 100g チューブ [Amazon]
少し固目がいい場合は
タミヤ HOP-UP OPTIONS OP-439 アンチウエアグリス [Amazon] を使用。
まず①に②のスプリングをはめるのですが
ニョキっと伸びている部分は左で上に伸びたように取付け。
そして、③開脚調整ノブは先の通りスプリングを収めるために少し縮めて
から右側へ置きます。
※3ヵ所同様に取付け。
①は一か所だけ半丸にへこんだ所があるので(下画像矢印先)
そこがエレベーターロックノブの取付け部となります。
脚を軸にはめ込む前でも後でもいいのですが
④の四角いナットを入れるのを忘れないようにしましょう。
①の半丸のへこみと⑥にもある半丸のへこみの向きを合わせてバラバラに
ならないよう⑥を慎重にかぶせます。
かぶせたらバラけないよう粘着テープを貼っておくと安心。
エレベーター部分を上から差し込みますが、矢印先の3点が縦に並ぶようにしておいて
矢印一番下、エレベーターロックノブの締め込み先の位置合わせをして差し込み
分解の所で
”後から物を見れば大抵わかりますが、エレベーターを外した時に
エレベーターロックノブの締め込み先の位置を覚えておきましょう。”
と書いてあったのがこれです。
エレベーターロックノブの締め込み先についてはこのように丸く樹脂パーツが
見えているのが2ヵ所、そのうちロックノブ先がめり込んでへこんでいるのは
1ヵ所だけだと思うのでよく見ればどこかが分かるはず。
上から見て〇内のようになっている所は3か所あり、上画像矢印一番上の
パーツがしっかりと収まっているかを確認します。
最後にセンターロックナットを手で締め込んだ後に脚の開閉や
③開脚調整ノブが正常に作動するかを確認。
正常に動く事を確認したら、分解した時と同様にドライバー等で締め付けて
脚開閉の硬さを好みに調整します。
最後に
脚の開閉が固く、古い製品なのでグリス切れを心配しましたが
センターロックナットが閉まっていただけで、グリスは十分
残っていましたが、さすがに開脚調整ノブのスライド部分は
グリスが切れていたので分解して正解でした。
自分で整備や調整をすると愛着がわき、スムーズに動かす事が
できるようになりますが全て自己責任となります。
ベルボンの説明書では今回分解した時に外したセンターロックナットは
脚開閉の硬さ調整でわずかに回すだけで、必要以上に緩めないよう
書かれており、自信がない方や不安がある場合は自分で分解せず
メーカーや販売店に相談して下さい。
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