はじめに
カメラでジンバルと言えば、手持ちで動画撮影時に手振れを減らしてスムーズな
動きで撮影するための物、という印象でスタビライザーともいいますが。
しかし、望遠レンズを装着したカメラを三脚に据付けてスムーズにパンやティルト
するための古くからのジンバル雲台という物もあるのです。
だいぶ前に購入、しまったままになっていたものを発掘。
現行品でもあるので取り上げてみます。
NEEWER プロヘビーデューティ金属製360度パノラマジンバル 雲台 10086839 [Amazon]
・頑丈な設計と構造、水平方向と垂直方向によりスムース、高速トラッキング。
・レンズプラットフォームの水平調整が可能。正確な位置を決めて任意の
レンズサイズカメラシステムの重心を見つけることができます。
・レンズの反復可能な位置尺度を修正する。
・360度回転可能なパンベースと垂直アーム(水平および垂直)異なる角度の
写真撮影の需要を満たすことができます。
・アルカスイス1/4標準タイプ”クイックリリースプレートとバブルレベルが含まれています。
スリップしないデザイン、アルカスイス標準クイックリリースプレートです。
※販売ページより
パッケージ
箱サイズは約260x290x高さ75mm
ふたを開けた中にはウレタンの薄いクッションが入っていましたが、外した状態。
外観
箱から出した所。
先とは向きを変えたり、裏返した状態。
付属の説明書は英語と中国語なので、英語の方の
その1
その2
メインとなるアームの部分。
ヘビーデューティとなっているだけあって重いのです。
別の向きから。
縦のプレート裏側にはメーカーロゴ入り。
その縦プレートに付けてカメラを載せるアルカスイス互換クランプ。
なお、縦プレートはアルカスイス互換ではありません。
付属プレートは一般的な雲台よりも長い70mm。
カメラの重量バランスによってはもっと長い物が必要になる場合もあります。
先ほどのクランプのプレート有無状態。
使い方
組み立てた状態で斜め前から見た所
①ティルトロックノブ
②パンロックノブ(パンはベースの360度目盛上が回転)
③アルカスイス互換クランプ部の上下スライドロックノブ
上画像のミニ三脚は耐荷重量80KGの
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2種類のMOMAN アルカスイス互換自由雲台+ミニ三脚 / 脚のみ
右斜め後ろから
①を緩めるとティルトできるようになり、ブランコのような動きで
ティルトアップ、ダウンします。
③を緩めるとアルカスイス互換クランプ部分の上下動可能。
アルカスイス互換クランプが上下する縦のプレートには一番下に脱落防止用の
ピン(下画像矢印先)が付いています。
使用例
我が家で一番重いと思われる古のカメラとレンズを出してきました。
重心位置はプレートを前後して調整するため、載せるカメラとレンズによっては
付属品よりも長い物が別途必要となる場合があります。
ティルトアップではカメラによっては底面が当たる場合があるので、クランプを
少し上げる必要あり。
また、ティルトダウンではレンズやフードが当たるまで下げる事が可能ですが
どちらもカメラとレンズ、重心位置次第で変わります。
重量
部位 | 重量(g) |
---|---|
本体のみ | 1,364.4 |
プレート | 45.9 |
合計 | 1,410.3 |
各部寸法
縦プレートとアルカスイス互換プレートセンターの間隔は約71mm。
よって、直径140mmのレンズならば1mmの隙間で装着できる計算。
アルカスイス互換クランプ部分を外した状態。
ベースサイズ
縦プレート側から
ロックノブ側から
アルカスイス互換クランプ上から
裏から
同じく裏からでロックノブや縦プレート用溝サイズ。
縦プレートアリガタサイズ。
アルカスイス互換クランプ横から
クランプの開閉時寸法
アルカスイス互換プレート上面。
裏面
側面
他社プレートやクランプとの相性
手持ちの他社製を含むクランプやプレートと相性テストした結果
プレートの互換性は非常に高く、すべて問題なく固定できましたが
クランプは2枚ほど差し込む事ができないプレートがありました。
他のアルカスイス互換製品との組み合わせ互換表は以下を参照して下さい。
手持ちのクランプ・プレートを総当たりで互換性の検証しています。
各社アルカスイス互換 クランプ・プレートの組み合わせ互換性、寸法一覧
このプレートは一覧表内の 50 クランプは C27 になります。
最後に
発売当初の物は動きが非常に硬く、分解がうまくできないため、鍋で煮たりして
熱を加えた後に分解。
グリスを入れ替えるなどして苦労していたようですが、自分が購入した物は
パン、ティルト共にちょうどいい硬さでした。
しかし、ティルトの軸部分から水飴状のグリスがじわじわと染み出してくるので
結局は一度分解してグリスの入れ替えをしなければならないようです。
主に野鳥撮影で使われる事が多いと思いますが、現在ではこの重いジンバルよりも
ビデオ雲台を使う事が一般的となっています。
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Moman-ミニ三脚 脚のみ
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!注意!
アルカスイス互換と言っても、規格がある訳では無いので全ての組み合わせで
完全に使える保証はありません。
同じ製品や型番でも製造時期、誤差などにより異なる結果となる場合があります。
当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
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