はじめに
撮影すると画像データがどんどん増える一方で減る事はありません。
これまでパソコンデータのバックアップは内蔵ハードディスク2台で
ミラーリング、外付けSSD、外付けハードディスクでミラーリングと
心配性なのであちこちにバックアップをしています。
しかし、外付けハードディスクが不調になったため交換しようと
思いつつも、パソコンが増えたのもあってここは思い切って
NAS購入を決意。
遥か昔に1ベイのNASを使っていて容量が足りなくなり、ハードディスクを
交換した事もありましたが、古くなって処分していました。
今回は2ベイでRAID1のミラーリングにしようと思い、最初はバッファローの
リンクステーションが候補でしたが、ハードディスクセットの物しか無く
ハードディスクを自分で選んで別購入するNASキットで、QNAP か Synology
どちらにしようか悩んだ結果、Synology DS220j にするつもりがなぜか
DS220+、初心者なのでガイドブック付き DS220+/JP を購入です。
DS220j と DS220+ の気になる大きな違いは以下の通り。
DS220j | DS220+ | |
---|---|---|
CPU | Realtek RTD1296 | Intel Celeron J4025 |
CPU周波数 | 4-core 1.4 GHz | 2-core 2.0 GHz(ベース) / 2.9 GHz (burst) |
システムメモリ | 512 MB DDR4 non-ECC (増設不可) | 2 GB DDR4 non-ECC (増設最大+4GB=6GB) |
内部ドライブ ファイルシステム | EXT4 | EXT4/Btrfs |
ハードディスク | 組付け | ドライブトレイ装着 |
ホットスワップ | × | ○ |
購入予定だった
Synology NASキット 2ベイ DS220j/JP [Amazon]
今回購入した
Synology NASキット 2ベイ DS220+/JP [Amazon]
パッケージ
箱サイズは約290x273x高さ120mm
ふたを開けると説明書類があり、その下に本体、奥側の丸い穴が開いた
ふたの下には付属品が入っています。
付属品
「NAS初心者ガイド」(説明書)と先の通りJP版限定の「目的別ガイドブック」
それと英語のガイドが入っていて画像右、英語のガイドは本当に簡単な説明
イラストメインでLANケーブルと電源をつなげてスイッチオン位しか
書かれていません。
それ以外の付属品は
・CAT5eのLANケーブル(長さ1,500mm)が2本
・電源ケーブル、太さφ7mm長さ約600mm
・ACアダプター、サイズは116x52x31.5mm
ケーブルは太さφ3.8mm長さ約1,200mm
・2.5インチドライブ用固定ビス10本
※太さや長さは実測値
参考までにACアダプターの表示部
外観
フロントパネルのドライブベイカバーには傷防止のフィルムが貼られていました。
正面右側上から
・ステータスインジケータ
・LAN1/2 表示インジケータ
・ディスクインジケータ1/2
・USB3.0ポート
・「C」と書かれたのはコピーボタン
・電源ボタン
コピーボタンはUSB接続したデバイスから DS220+ に直接データをコピー
する時に使います。
背面
背面には92mmファンが登載されており、その他には
・LANポートx2
・リセットボタン(LANポート左の小さな穴)
・USB3.0ポート
・電源ポート
・ケンジントンセキュリティスロット
底面にはゴム足と吸気口有り。
ハードディスクの組付け
フロントパネルのドライブベイカバーを外した所。
そのドライブベイカバーは右から左に開いてから手前に外す説明だったので
蝶番で開くと手前に外れる構造かと思ったら、ゴムブッシュに溝が入った
感じの物が4か所に付いていて、それが本体にはまるだけでした。
下画像はまだ傷防止のフィルムが付いた状態。
ハードディスクは本体から外したドライブトレイに装着するのですが
上のプッシュボタンを押してロックを外して抜き取ります。
また、プッシュボタン横には点が打たれていて、左がDISK1、右がDISK2。
ドライブトレイを2つとも外した状態。
側面奥側 Synology のロゴ部分が透けていて、吸気口になっているのがわかります。
中をのぞいた所で、奥にSATAの接続部分有り。
用意したハードディスクは普段から使っているウエスタンデジタルで
NAS用の Red Plus の4TBを2台用意。
現在の所データ量は1TB程度ですが、カメラでの撮影画像が爆発的に
増えているので、余裕を持って4TBとしました。
ウエスタンデジタル 内蔵 HDD WD Red Plus NAS RAID (CMR) 3.5インチ [Amazon]
容量バリエーションは 1/2/3/4/6/8/10/12/14TB
本体から外したドライブトレイ。
ネジは使わず、左右の固定パネルを後側から外してハードディスクを定位置に
入れて固定パネルを戻せばOK。
ドライブトレイ下側にはクッションが貼られており、側面の本来はネジ止めする
部分にもゴムのグロメットが付いていて、振動対策がされています。
ドライブトレイにハードディスクを取り付けた状態での底面。
ハードディスクを取り付けたドライブトレイのハンドル上側に「UP」の
矢印が来るよう向きに気を付けて本体にロックされるまでやさしく
押し込みます。
ドライブベイカバーを取り付けて組立て完了。
メーカーHPの
Synology NAS DS220+ ハードウェア インストールガイド (PDFファイル)
に詳しい説明があります。
吸気口
本体には以下の4か所
ドライブベイカバー上と右下(下画像矢印先)
左右側面 Synology ロゴ(上方のドライブトレイを外した画像も参照)
底面手前と右前方(上方の底面画像も参照)
に吸気口があります。
寸法
前から
横から
上から
いずれも実測値
初期設定など
NAS に関してはド素人なのでネット検索などして使い方を調べてはいますが
DS220+ に /JP が付いた方、「目的別ガイドブック」付きを買いました。
初めて NAS を導入する場合は型番に /JP が付いた方をお勧めします。
さて、組み立てが終わって電源を入れ、パソコンから共有フォルダへ
アクセスできるようになるまでは 説明書の「初心者ガイド」を
見つつ操作すれば全く難しい事はありません。
大まかな流れは
1.Web Assistant の http://find.synology.com から NAS を検索
2.NAS のOSであるDisk Station Manager(DSM)をインストール
3.アカウント作成
4.ストレージプール、ボリューム、共有ファイルの作成
5.パソコンのエクスプローラーからアクセスできるように共有フォルダをマウント
これでとりあえず使えるようになり、自分の場合は外部からアクセスするための
Synologyアカウント作成については今の所スキップしました。
それと、ストレージプール作成時に安全のためドライブチェックをしましたが
10時間程度かかったので余裕がある時や寝ている間に終わるようにするのが
いいかと思います。
NAS のOSであるDisk Station Manager(DSM)からファイアーウォールと
タイムゾーンの設定をし、パッケージセンターからインストールしたのが
「Antivirus Essential」と「Snapshot Replication」
パソコン内のデータをバックアップしつつ、他のパソコンからもアクセスできる
だけでいいためこんな感じです。
訳も分からずに検索して設定などしていますが、沢山の方がブログ等で
解説してくれているので助かりました。
つまずいた事や気に入った機能
翌日、ブラウザにブックマークしておいたDSM(NASのOS)をクリックしてもアクセス拒否
されてしまい、困りましたが検索した所、エクスプローラーのネットワークをクリック
出てきたその他のデバイスのDS220+をクリックすればDSMが立ち上がり
管理者アカウントとパスワードを入れて無事にアクセスできました。
「目的別ガイドブック」に掲載されていますが、設定しておけばパスワードの
打ち込み無しでDSMにサインインできます。
DSMのコントロールパネル→ハードウェアと電源→全般でファン速度モードの
設定が3段階できて
・全速モード(フル稼働)
・冷却モード(高速稼働)
・低ノイズモード(低速稼働)
デフォルトでは低ノイズモードになっていますが、普段は冷却モードで
気温が高い時に長時間ハードディスクが動きっぱなしになる時などは
全速モードにするなどの使い分けができます。
ファン速度モードの下にLED輝度コントロールが有り、オフと3段階の
明るさに設定ができ、曜日と1時間単位でのスケジュールも設定可能。
また、ハードディスクが休止状態になるとDISK1/2のLEDランプは消えます。
NAS のシャットダウンはブラウザのDSM右上の人型マーク、オプションから
出来ますが、シャットダウンされるまでブラウザを閉じない方がいいようです。
まずはセキュリティをしっかりとしておいてから、自分好みに設定
していくといいかと思います。
LANケーブルとスイッチングハブ
LANケーブルは2本付属していましたが、別途やわらかくて配線しやすい
エレコム LANケーブル CAT6 爪折れ防止コネクタ cat6準拠 やわらか ブルー LD-GPY/BU [Amazon]長さバリエーション 0.15/0.3/1.0/2.0/3.0/5.0/7.0/10/15m
を購入して使っています。
ふにゃふにょでやらこいため設置しやすいのがいい所。
ついでにスイッチングハブも購入しました。
NETGEAR で余裕を持って8ポートです。
NETGEAR アンマネージスイッチングハブ 8ポート ギガビット GS308-300JPS [Amazon]
関連記事
[計測レビュー] NETGEAR スイッチングハブ GS308 8ポート (壁取付けネジ寸法有り)
発熱がほとんど無いのがいい所。
平置きする場所が無いのでパソコンデスクのスチール製の柱へ設置するために
マグネットを別途用意、装着。
空ポートに防塵カバーもかぶせました。
関連記事
マグネットを NETGEAR スイッチングハブ GS308 に取付け
最後に
パソコン、NAS 間で転送速度が読み書き共に100MB/s以上出ているので
自分としては十分で、USB接続の外付けハードディスクと違って他の
パソコンからもアクセスできてやはり便利です。
DS220j(メモリー512MB/増設不可)とDS220+(メモリー2G/増設可能)で迷いましたが
「Antivirus Essential」でファイルをウイルススキャンしているとメモリー使用率が
最大70%ほどになったのでメモリーが多い DS220+ にして正解でした。
ただ、このウイルススキャンは1TB程度の容量で10%スキャンするのに
1時間ほど、全部終わるのに10時間かかるのかも?と思い、途中で
中止してパソコンの方に任せる事としました。
自分の環境でNASのシステムスキャンだけならば10分程度で完了します。
順当に無停電電源装置(UPS)が欲しくなってきてしまいました。
財布が危険です。
2022年10月9日追記
なお、不調だと思っていた外付けハードディスクは後日動かしてみたらなぜか
全く問題無く稼働しました。
容量がだいぶ厳しくなっていたのでバックアップ用としてとっておくとします。
追記終わり
Synology NASキット 2ベイ DS220+/JP
購入価格税込み¥47,700-
Synology NASキット 2ベイ DS220+
※目的別ガイドブックは付属しません。
ウエスタンデジタル 内蔵 HDD WD Red Plus NAS RAID (CMR) 3.5インチ
購入価格税込み¥15,930-/15,612-(4TB)
エレコム LANケーブル CAT6 爪折れ防止コネクタ cat6準拠 やわらか ブルー
購入価格税込み¥187-(0.3m)
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