はじめに
前回、レンズ資産であるEFレンズをマイクロフォーサーズボディで使うために
マウントアダプターを買ってみたのですが、マニュアルフォーカスのみになるのは
いいとしても、やはり開放絞りのみでの撮影になるのはつらい。
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[レビュー]K&F EOS(EF) → マイクロフォーサーズ マウントアダプター
という事で今度は絞り調整機構が入ったマウントアダプターを買ってみました。
STOK キヤノンEFマウントレンズ – マイクロフォーサーズ マウントアダプター(絞り調整対応) EOS-M4/3 [Amazon]
メニューのレンズ無しレリーズをオン、撮影モードは絞り優先、又はマニュアルで撮影
Exifデータには絞り値、焦点距離は記録されません。
また、焦点距離イメージは2倍となり、マニュアルフォーカスのみでの撮影となるので
ご注意ください。
ケース
箱サイズは約104x104x75でこれまで買ったマウントアダプターに比べて大き目で
箱のふたに簡単な説明が書いてあり、詳しくはHP参照となっています。
珍しくマウントアダプターにキャップが付属していました。
マイクロフォーサーズマウントのレンズ/ボディキャップと
EFマウントのレンズ/ボディキャップが各1個。
※EFマウントのボディキャップ右上に白い点が入っていますが、自分で塗った物です。
また、マウントアダプター購入時、商品画像には1. 2. 3.と6まで絞りリングに数字が
入っていたのに、実際に買ってみると現物には一切無かったのでラベルライターで
自作して、点と0・・1・・2・・のように可動範囲を約10等分するように数字の
シールを貼ってあります。(凸凹のため、9・までしかシールはありませんが実際は
その先までリングが回転するので目安として約10等分できているはずです。)
マウントアダプター、キャップ類をひっくり返した所。
外観
EFレンズが付く側。
レンズのロック解除はスライド式でカメラ側に引きます。
ボディキャップをかぶせた所。
マイクロフォーサーズのボディに接続する側。
Lumix純正レンズリヤキャップを自前で用意してかぶせた所。
レンズ交換した時にキャップが入れ替わってもいいように基本的に
互換キャップは純正キャップに交換しています。(ヤシコンを除く)
斜め後ろから
マイクロフォーサーズボディ側。
※絞りリングの数字シールはラベルライターで自作して貼った物です。
斜め前から
EFレンズ側
EFレンズが付く側のマウントアダプター内面で、一部を除き内面反射防止の
溝が入っています。
マイクロフォーサーズボディ側でこちらには内面反射防止の浅い溝が見えます。
寸法と重量
寸法は以下の表や画像の通りです。
STOK 絞り付 EOS(EF)→ マイクロ3/4 マウントアダプター | 実測値 |
---|---|
直径(レンズロック解除レバーを除く) | 67.55mm |
直径(レンズロック解除レバーを含む) | 69mm |
マウント面同士の長さ 24.55mm | 24.55mm |
キャップ付きの長さ(上記キヤノン純正、Lumix純正キャップ) | 39.9mm |
重量(本体のみ) | 123.9g |
いずれもおよその数値と思ってください。
絞り調整機構
このマウントアダプターの特徴である絞り調整機構ですが
まずは開放状態
次に中間
そして一杯まで絞った所
装着例
レンズへの装着例(EF50mm F1.4 USM)
カメラへの装着例(OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II)
使用感など(EF50mm F1.4 USMでテスト)
このSTOK 絞り付 EOS(EF)→ マイクロフォーサーズ マウントアダプターですが
ボディ側の装着感はわずかにゆるく、ロック後に少し回転方向のガタがあります。
レンズ側はちょっと固いかな?という感じです。
自分が購入した個体ではレンズの距離指標と実際のピント位置は最短撮影距離
無限遠ともにほぼレンズ指標通りで良好でした。
EF50mm F1.4 USMでの距離指標と実際のピント位置テスト | 結果 |
---|---|
最短撮影距離(0.45m) | ○ |
無限遠 | ○ |
絞り調整
さて、実際に絞り調整をしての撮影ですが、絞り優先にしてまずは絞りリングを
解放位置で撮影、そこから絞っていって、シャッタースピードが変化した所で撮影。
1/3段で変化するので、それを続けて周辺光量落ちが出ていないかをチェックします。
開放値F1.4のレンズ
シャッタースピードが変化するごとに1/3段なのでEF50mm F1.4 USMの場合は
解放から1.4→1.6→1.8→2.0…相当の絞り値で撮影する事になるはずです。
とやってみたのですが、なんとか使えそうなのがEF50mm F1.4 USMのみで
絞り値1.6~3.6相当まで周辺光量落ちが少しある、と言っても明るい単色の
物を写さなければ気にならない程度で、それ以外は絞りリング開放から
一番絞った所、F14相当まで問題無く使えました。
開放値F2.8~のレンズ
次にF2.8以下のレンズ、単焦点が3本、ズームが3本、計6本のレンズで
開放値はF2.8~5.6、焦点距離は16mm~400mmの範囲で試した結果。
マウントアダプターの絞リングの開放を0%
絞り切った所を100%とします。
傾向としては30%付近までは周辺光量落ちは無し。
40%あたりから周辺光量落ちが出てきますが、その時点ではまだシャッタースピードに
変化が無く、1/3段も絞らない内に周辺光量落ちが出てくるのです。
3本のレンズは55%あたり(他3本は60~70%)でやっとシャッタースピードに
変化があり1/3段絞れたことになりますが、その時点ではくっきりと周辺光量落ちが
あるので実用になりません。
まとめ
開放値がF1.4のレンズは1本しか持っていないので、はっきりとした事は言えませんが
開放値F2.8以下の暗いレンズは周辺光量落ちが早くて実質実用不能。
ほぼ開放値F1.4等の明るいレンズ専用ではないかと思われます。
しかし、先の結果はテストしたレンズのみの傾向であって、世の中に存在する膨大な
種類のレンズにはそれぞれ焦点距離、開放値、設計に違いがあるので、結局は実際に
使いたいレンズを付けて試してみない事にはわからないというのが正直な所です。
購入時価格税込み¥6,980ー
以下は他メーカー品となります。
絞り付 EOS → マイクロ4/3 マウントアダプター
キヤノン ボディーキャップ カメラカバーR-F-3
パナソニック レンズリアキャップ (マイクロフォーサーズ用) DMW-LRC1
!注意!
マウントアダプターは一般的にメーカー純正品を除き、異なるマウント規格同士の
カメラとレンズをを組み合わせるための物です。
そのため、物により製造誤差や設計不良よるレンズ着脱不能、指標のズレ
ガタツキやピントのズレ(無限遠が出ない等)片ボケなどのリスクが生じる事があります。
もちろんカメラやレンズメーカーの保証も受けられませんので自己責任での使用となります。
まずはカメラボディキャップやレンズリヤキャップを付けてみる。
次にジャンク品のカメラやレンズを用意しておいて付けてテストする。
その後で実際に使い始めるとリスクが減らせると思います。
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