はじめに
中華製のカーボン三脚と言えばレオフォトが有名ですが、その他にも
沢山のメーカーが存在します。
その一つにアマゾンでよく見かける ARTCISE というメーカーがあるのですが豊富な
種類が有り、サイズの割に非常に価格が安くレビューもそんなに悪くない。
どんな物なのか以前からちょっと気になっていました。
どうせ買うのなら一番パイプ径が太い40mmで台座が通常の物とハーフボールアダプターを
交換できるタイプ、マイナーチェンジしてセンターポールやおまけが付いたモデルを購入です。
ARTCISE カーボン三脚 AS95C パイプ径40mm マイナーチェンジ版 センターポール付き [Amazon]
↑自分が購入した販売ページは消滅してしまいました。
ARTCISE カーボン三脚 AS95C パイプ径40mm マイナーチェンジ版 センターポール付き [Amazon]
↑別の販売元で非常に高くなっているのでお勧めしません。
ARTCISE カーボン三脚 AS90C パイプ径40mm マイナーチェンジ前 センターポール無し [Amazon]
外箱と収納ケース
箱サイズは約720x170x高さ170mm
収納ケース外観で横にして使う持ち手付き。
裏側はショルダーベルト付きですが、パッドは無し。
縦持ちができる取手は下側に有り。
ジッパーはダブルでヘッド側がぐるりと開くタイプ。
ガバッと開く事ができ、左右にある赤いラインの所はジッパー付きの小物入れで
付属品や説明書などが両方に入っています。
小物入れサイズはどちらもジッパー開口幅が約205mmx深さ130mm
本体と付属品
まずは三脚本体とセンターポール
収納長は61㎝(販売ページより)
センターポール付きセットの内容で、先ほど三脚とサイズ比較用で並べてあった
センターポールがまた写っていますが、付属しているのは1本だけです。
三脚台座側面のカメラネジ穴(3/8インチ)に付ける事ができるアームとスマホホルダー。
英語と中国語の説明書と保証書にL型レンチ6mmが2本と3mm、スパイク
3/8→1/4インチ変換アダプターが4個付属。
6mmのL型レンチは脚の軸固さ調整、分解用で3mmは台座のイモネジや
スパイクの脱着(穴に挿して使用)用。
台座回り
まずは三脚全体。
パイプ径が40mmと太い上、台座が交換できるのため、大柄で迫力があります。
マイナーチェンジにより脚のスポンジグリップはゴムとなり(2か所のみ)
ロックナットもアルミからアルミにゴム巻となりました。
通常開脚は高さ56㎝で脚を全て伸ばすと高さは166㎝(販売ページより)
台座部分で水準器付き。
75mmのハーフボールになっているので、台座下のグリップを緩めると角度を
変える事ができ、水平出しが楽にできます。
ただし、この台座部分には水準器が無いので雲台等の水準器を頼りに
しなければなりません。
この台座部分、スポッと抜けて
付属の平らな物と交換できます。
そのためには手前に見えていたレバーを緩めるのですが、台座が干渉して
クルクルとは回らないため、突き当たったら左に引っ張って戻して緩める事を
繰り返してやり
それだけではストッパーが効いていて外れないので、台座裏の矢印部分を
押しながら台座を引き抜きます。
外した台座で、裏側にはストーンバッグ用のフック付き。
この台座には3か所にイモネジが付いていて、2つの①は雲台の回転防止用で
裏側からねじ込み、②は台座裏のフック部緩み防止用。
上面に出る台座部分は89.5mmでした。
この台座を分解した所で、先の②のイモネジを緩めると黒いフック部分が
回るようになり、外すとカメラネジ部分も外れて上下を入れ替えれば
3/8インチと1/4インチどちらの雲台も付ける事ができます。
また、この台座が三脚に収まる部分は実測で84.7mmでした。
ハーフボールを外した所で雲台取付け部の台座は74.5mm
グリップを回せば分解できます。
こちらのカメラネジは3/8インチのみで、この台座が三脚に収まる部分は
実測で84.8mm、上面に出る縁を含めた直径は89.5mmでした。
三脚をフル開脚した時に、このグリップ部分が接地してしまうのではないか?
と心配していましたが、ギリギリで大丈夫。
ただし、わずかでもデコボコがあると地面に当たるかもしれません。
台座横にある3/8インチネジ穴で、おまけのアームなどアクセサリー類を
付ける事ができます。
脚回り
脚の軸下にあるシルバーの開脚角度調整ノブを引っ張ると通常よりも広く開脚できて
セミ、フル開脚と3段階に開脚できるのですが、このノブはセミオートラチェット
機構などは無いので手動で押し戻さねばなりません。
よって、脚を開きつつこのノブを押し付けるという面倒な作業となります。
脚を縮めた状態での高さは
・通常開脚:高さ56㎝
・セミ開脚:高さ36cm
・フル開脚:高さ14cm
※販売ページより
脚ロックナット部分。
ロック⇔フリーは半回転以上、1回転以下で出来て脚はスムーズに伸縮します。
少しずつ伸ばした所でパイプ径は上から40mm、36mm、32.5mm、25mm。
石突は付属のスパイクに交換できます。
スパイクに開いた穴に付属の3mmのL型レンチを挿し込んで締緩可能。
センターポール
センターポール付きを買ったのでその詳細です。
上の台座は56mmで下側は45mm
2段でパイプ径は32.5mmと25mm
台座裏に見えているのは雲台回転防止用のイモネジ。
センターポールを付ける前。
装着。
高さは227mm
伸ばすと359mmになります。
※いずれも実測値
ちょっと気になった所
パッと見はきれいに出来ているのですが、よくよく見ると切削痕や
削れた部品を組み付けてあり、いつもの中華製でした。
最後に
同じく中華製でパイプ径40mmの INNOREL RT90C と迷いましたが
INNOREL カーボン三脚 RT90C パイプ径40mm [Amazon]
脚のスポンジグリップがゴム(2か所のみ)でロックナットもアルミに
ゴム巻となっているマイチェン後の ARTCISE AS95C にしました。
と言っても INNOREL と ARTCISE はほぼ同じ物に見えるので
製造元は同じのようです。
付属の収納ケースはクッションが入ったしっかりした物でダブルジッパー。
中に2か所ジッパー付きの小物入れが有り非常に便利。
ただ、付ける雲台によっては長さが厳しくなるかもしれません。
脚の伸縮はスムーズに出来、ロック⇔フリーは半回転から1回転以内で
出来てロックナットの動きもスムーズでした。
脚の付け根上に水準器が埋め込まれていて、三脚本体を水平に設置する時には
役に立ちますが、ハーフボールの台座には水準器が無いのでこちらで水平を
出そうとしてもわかりません。
雲台自体を水平にしたいのにできないのは困りものです。
値段を考えれば申し分無い製品で、躊躇無く外に持ち出して使う事ができます。
これ以上求めるのは酷かとも思いますが、既製のパーツを追加、交換して使い勝手や
性能をアップしたり気になる所を分解、改良などしてみましょう。
もちろん雲台も載せてみます。
次回更新予定です。
関連記事
ARTCISE AS95C 40mm径カーボン三脚を分解、改良、雲台を載せてみる
ARTCISE カーボン三脚 AS95C パイプ径40mm マイナーチェンジ版 センターポール付き
購入価格税込み¥39,950-2,000(クーポン)=37,950
Amazon_2 は同じ物ですが、別販売元で非常に高くなっているのでお勧めしません。
ARTCISE カーボン三脚 AS90C パイプ径40mm マイナーチェンジ前 センターポール無し
INNOREL カーボン三脚 RT90C パイプ径40mm
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