はじめに
三脚はベルボンばかり買っていて、もうすでに何本あるのか不明ですが
興味本位から中華製の ARTCISE AS95C 40mm径カーボン三脚を購入し
いじくりまわしていました。
関連記事
[レビュー] ARTCISE AS95C 40mm径カーボン三脚 購入
ARTCISE AS95C 40mm径カーボン三脚を分解、改良、雲台を載せてみる
ARTCISE カーボン三脚 AS95C パイプ径40mm マイナーチェンジ版 センターポール付き [Amazon]
↑自分が購入した販売ページは消滅してしまいました。
ARTCISE カーボン三脚 AS95C パイプ径40mm マイナーチェンジ版 センターポール付き [Amazon]
↑別の販売元で非常に高くなっているのでお勧めしません。
ARTCISE カーボン三脚 AS90C パイプ径40mm マイナーチェンジ前 センターポール無し [Amazon]
やはりよく耳にする Leofoto も気になるので、小型なのにレベリングベースを
搭載したカーボン三脚の LS-223CEX を買ってみました。
外箱と付属品、ケース
箱サイズは約340x107x高さ102mm
付属の三脚ケースでショルダーベルト付き。
雲台を取り付けても収納できるよう長めにできており
300mm程度までは入りそうです。
反対側で、ショルダーベルトは取り外し可能。
ショルダーベルト取付け部アップ(上側)
スライダーはダブルでジッパーは上面まで開く構造。
内側にはジッパー付きのポケットが有り、説明書や付属品が入っています。
ジッパー開口部は約188mmで深さは100mmほど。
付属品は説明書や保証書、マルチツールとL型レンチは4mmx2(脚取付け軸用)に
2.5mm(雲台回転防止イモネジ用)とスパイク石突。
マルチツールのサイズは下画像の通り。
それぞれの機能。
海外ではよくある栓抜きも付いていて
3mmの六角L型レンチは引き抜いて使います。
付属のスパイク石突。
三脚本体
センターのエレベーターが無いので細身となっています。
縮長は実測で約218mm、重さは621.5g。
脚を縮めた状態での高さは雲台取付けネジを除いて約204mm
脚を1段伸ばした高さは約250mmで2段伸ばした高さは約323mm
いずれも雲台取り付けネジを除いた高さで実測値。
脚の直径は太い方からφ22、19、16mm
開脚角度の変更
開脚角度は3段階に調整できて、下画像右上のように開脚ロックレバーを
引いてロックされたら脚を開いて行くとロックが自動的に下がるので
そのまま開けばフル開脚となります。
そこから脚を閉じて行くとロックが一段下がるのでそこから脚を開けば
セミ開脚になり、また閉じて行けばロックが下がり通常開脚の状態に
戻るというセミオートラチェット機構付き。
ロックレバーにテンションがかかっている場合は動かせないので
ちょっと脚を閉じれば引く事ができ、ロックレバーは引いた後でも
押し込めば元の位置に戻ります。
下画像左がセミ開脚で雲台取り付けネジを除いた高さは約148mm
右がフル開脚で同じく高さは約68mm(いずれも実測値)
石突
石突の取付けネジ部分は3/8インチ、その他の寸法は下画像の通り。
付属品のスパイク石突には穴が開いているので、L型六角レンチを差し込んで
外したりしっかりとねじ込む事ができます。
それぞれ石突を外した状態とゴム石突、スパイク石突を付けた状態。
レベリングベース
この三脚の売りである簡単に水平出しができるレベリングベースは
台座横のレバーを緩締して動かすのですが、このレバーは締めこんだ後
邪魔にならない位置へレバー角を動かせる締め止まり位置調整機能付きで
レバーを引っ張って回せば好きな角度(6か所)に変更できます。
雲台の台座径は50mm、水準器も含めた直径は62.5mmでした。
傾斜可能角度は±15°雲台取り付けネジ周辺の斜めにネジ切り
されている穴3ヵ所は台座側面に見えているイモネジでの雲台固定用。
その他
矢印先の脚取付け軸間にあるネジ穴は1/4インチ。
マジックアーム等のアクセサリー取付け用で
裏から見ると緩み止めのイモネジが有り
他にもレベリングベース固定用と思われるボルトの緩み止めらしき
イモネジも確認でき、気を遣って設計されている事が見て取れます。
脚の取付け軸を分解してみました。
緩み止めはネジロック剤のみ。
台座側脚取付け軸部分。
先の台座を裏から見た所で、ワッシャー等の組み付け状態がわかります。
また、ボルト止めするための内部にネジが切られたパイプは長くなっていて
脚を台座に組み付けた後にパイプを横から差し込んでボルト止めする構造で
パイプとボルトの両方で荷重を受ける事になります。
以前分解した中華製の ARTCISE AS95C 40mm径カーボン三脚は同じような
構造でしたがこのパイプが短く、ボルトのみで荷重を受けるように
なっていました。
類似製品
品 名 | 売価 |
---|---|
Leofoto LS-223CEX レベリングベース付き(平行輸入品) [Amazon] | ¥21,800- |
Leofoto LS-223C(並行輸入品) [Amazon] | ¥14,800- |
Leofoto LS-223C+LH-25 自由雲台付き(並行輸入品) [Amazon] | ¥20,800- |
ARTCISE CS20C+DB30 自由雲台付き [Amazon] | ¥8,980- |
同等品でレベリングベースが不要ならば下の3種が視野に入って来ますが
ARTCISE の安さが目を引きます。
自分も気になって、比較用に買おうかとも思いましたが、これ以上三脚を
増やすのもどうかと思い、ぎりぎり購入には到っていません。
ARTCISE には開脚ロックレバーのセミオートラチェット機構が無いようなので
頻繁にフル開脚やセミ開脚で使用するつもりがあれば断然使い勝手が違うため
Leofoto を強くお勧めします。
最後に
脚の伸縮ロックナット部分の分解は公式動画があったり、説明書にも
載っているので省略しましたが、カーボンパイプの切り口や穴あけ部分は
バリが無く綺麗に処理されています。
また、これまで見てきた他社製とは違い、実際に分解した瞬間にロックナットの
ネジピッチがわずかに粗く、非常に斜めになっていると感じました。
よってロックナットの回転角に対する上下の動きが大きくなり、少し回しただけで
緩締できる訳です。
脚の取付け軸は、シムを入れるほどのガタつきは無く、全体的に
しっかりと綺麗に精度よく作られている印象で、2ヵ所にボルトの
緩み止め用イモネジまであったのには驚きました。
開脚ロックレバーに関してはセミオートラチェット機構が有り、便利です。
ただ、ベルボンの上へ引っ張るタイプの軽い動きのつもりでいたら、非常に
硬くて戸惑いましたが、押し込めばキャンセルできて作動自体はしっかりと
していて問題ありません。
Leofoto LS-223CEX レベリング搭載 カーボン 3段
購入価格税込み¥18,800-
Leofoto LS-223C
Leofoto LS-223C+LH-25 自由雲台付き
ARTCISE CS20C+DB30 自由雲台付き
!注意!
アルカスイス互換と言っても、規格がある訳では無いので全ての組み合わせで
完全に使える保証はありません。
同じ製品や型番でも製造時期、誤差などにより異なる結果となる場合があります。
当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
により販売価格も含め掲載している内容とは異なる場合がありますので了承ください。
また、当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。
記事中の製品名や販売店名のリンクから購入すると、広告主から当サイトに報酬が支払われることがあり、この広告収入は主にレンタルサーバーやドメイン料金に使われ、運営を行っています。
コメント