[計測レビュー] SWFOTO GH-PRO ギア雲台を購入

アイキャッチ画像 ギア雲台

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どこかで見たようなギア雲台

Leofoto G4 ギア雲台を購入、使用感は非常によく、削れた痕が
付いたレバー以外は気に入って使っているのですが、自分には
気に入った物は常に予備を用意しておく習性が有ります。

関連記事
[計測レビュー] Leofoto G4 ギア雲台を購入 快適物撮り

本家の アルカスイス D4 はもちろん、さすがにもう一つ
Leofoto の G4 を買うのはちょっと辛い。
アマゾンを徘徊していると、似たような雲台を発見。
売価は G4 の53%程度。

Leofoto G4 の記事で

「これで物撮り用の雲台は当分買い替える事は無いと思います。」

などと書いておいて舌の根も乾かぬうちにこの体たらくですが、買い替えと
予備を買うのは別という言い訳を自分にしつつ、レビューを読んでも
まあ大丈夫そうなので買ってしまいました。

SWFOTO GH-PROギア雲台三脚パノラマ雲台耐荷重5KGまで建築風景写真に最適。[Amazon]

Leofoto G4 ギア雲台とこの SWFOTO GH-PRO ギア雲台の比較やヘッドのパノラマクランプを
ギアパノラマクランプに載せ換えなどもしています。

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[比較レビュー] Leofoto G4 と SWFOTO GH-PRO ギア雲台
SWFOTO GH-PRO / Leofoto G4 に GC-01 ギアパノラマクランプを載せる

外箱と付属品

箱サイズは約151x151x高さ111mm

01
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
外箱

外箱表面には日本語も書かれています。

02
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
外箱_表

裏面で、こちらも製品紹介や規格などの日本語表記有り。

03
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
外箱_裏

雲台はポーチに収まっており、日本語説明書とプレート用の3/8インチカメラネジ
ゴムリングx2、三脚取付け用ネジ穴3/8インチ→1/4インチの変換アダプター
L型レンチ3種が付属し、そのL型レンチの用途は以下の通り。

・プレートの脱落防止ピン(ボルト)脱着
・カメラネジの締緩
・ヘッドのパノラマクランプ(DDH-05)脱着
・台座裏、三脚取付け用ネジ穴周辺に3本あるトルクスボルト用

04
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
内容物

外観

斜め上から4方向

05
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
外観_1

付属のアルカスイス互換プレートDP-60Rを外して4方向から

06
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
外観_2

付属のアルカスイス互換プレート DP-60R
ストラップホール付きで、カメラネジは付属の3/8インチに交換可能。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
付属プレート

雲台の機能

一番上右のクランプロックノブはプレートの脱着用。
左上パンロックレバー/左下ベースパンロックレバーは緩める事によってパン
360度グルグルと回転。

左中スイングロックレバーは緩めると大きく左右の水平方向を調整でき
ロック後にはスイング調整ダイヤルにて微調整可能。
同様に右中ティルトロックレバーは緩めると大きく前後方向の上下(アングル)
を調整、ロック後には右下ティルト調整ダイヤルにて微調整可能。

ティルトロックレバーと同軸にある反対側がスイング調整ダイヤルになっていて
なんだかちぐはぐな配置だと思うかもしれませんが、内部構造上こうなるのでしょう。

08
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
機能説明

スイング/ティルトの各レバー/ダイヤル操作

ここからレバーやダイヤルの操作を詳しく見ていきます。

左右方向の傾きを大きく一気に動かす時は手前真ん中のスイングロックレバーを
緩めて動かした後、ロック。

09
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
スイング操作_1

微妙に左へ傾けたい時は左手のダイヤルを矢印方向、ダイヤル正面から
見て左に回すと左に傾いていきます。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
スイング操作_2

微妙に右へ傾けたい時は左手のダイヤルを矢印方向、ダイヤル正面から
見て右に回すと右に傾いていきます。

11
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
スイング操作_3

前後方向、ティルトを大きく一気に動かす時は右手のティルトロックレバーを
緩めて動かした後、ロック。

12
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト操作_1

微妙に前へ傾けたい時は手前右下のダイヤルを矢印方向、右に回すと
前に傾いていきます。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト操作_2

微妙に後へ傾けたい時は手前右下のダイヤルを矢印方向、左に回すと
後に傾いていきます。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト操作_3

スイング/ティルトの各目盛

スイング/ティルトした時の目安になる目盛が付いていて、スイングは
クランプ下、スイングロックレバー奥にセンターを0として左右に
各6目盛有り、3目盛ごとに線が長くなっていて数字は書かれていません。

ティルト側と同様ならば1目盛5°で30°まで表記されていると思われますが
基準線が離れている上、円運動するのに対して目盛側が平らな面に書かれて
いるので全く目安になりません。

左に見えるのはティルト用の目盛。

15
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
スイング目盛

ティルト時の目盛は後ろから見て左側、スイング調整ダイヤル脇に付いているため
慣れないと混同してしまいそうですが、自分の場合は見やすさから言うと左側が
よく、できれば左右両方にあった方がよかったのでは?と思います。

16
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト目盛_1

左画像、前は90°まで
右画像、後ろは40°まで目盛が付いています。
どちらも30°ごとに数字が入っているので1目盛は5°
こちらは簡易計測でもほぼ同様の数値となりました。

が、基準線に対して目盛が見やすいすぐ横でなく、離れた斜めになった所に
付いているので非常に見にくくなっており、どうしてこんな所に目盛を
付けたのか理解に苦しみます。

17
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト目盛_2

ティルト目盛奥には画像の矢印先に隙間が有り、中にギアがあると思われます。
屋外の砂埃がひどい所や雨天では対策をした方が安心かと思いました。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
隙間

スイング/ティルトの可動範囲

左右のスイングはレバーやノブが当たる前に止まり、自前の簡易的な
計測ではギリギリ40°行くか行かない程度です。

19
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
スイング限界

ティルトの前方向は目盛が90°までですが、そこからさらに傾ける事ができて
さらに15°+αで105°+程度まで
※目盛が隠れてしまうので右の画像ではクランプノブの位置を左画像と変えています。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト限界_前

後方向は目盛が40°までですが、そこからさらにスイングロックレバーが
台座が当たるまで、さらに10°+αで50°+程度まで傾ける事ができます。
※目盛が隠れてしまうので右の画像ではクランプノブの位置を左画像と変えています。

傾斜角の計測はタジマのスラントレベルコンベ19で複数回計測しました。
簡易的な計測ですのであくまでも目安として下さい。

21
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ティルト限界_後

ベースパン/パンロックレバーの締め止まり位置調整機構

ベースパン/パン、2つのロックレバーにはレバーを邪魔にならない位置に
動かす締め止まり位置調整機能があり、引っ張って回す事により
12の角度に回転させる事ができます。

なお、スイング/ティルトロックレバーにはこの機能はありません。

22
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
パンロックレバー_閉まり止まり位置調整

パンロックレバーの締め止まり位置調整例。

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
パンロックレバー_閉まり止まり位置例

雲台底面

三脚取付け用ネジ穴は3/8インチで3/8インチ→1/4インチの変換アダプターは
付属しますが、このネジ穴にはザグリ加工がわずかなので、三脚の台座側
ネジ周辺がへこんでいない場合はアダプターの「つば」の部分、フランジの
分だけ雲台が浮いてしまいます。

24
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
台座裏

なので、そのフランジが無いアダプターを用意すればいいのですが、手持ちの
エツミ カメラネジ変換アダプターL E-6663 (長さ10.5mm)はフランジの部分が
非常に薄く0.5mm程度でしたので、ペンチの刃の部分でパキパキとあっけなく
切り取り、フランジを取る事ができました。

ペンチの刃は厚く、両刃になっているのでその分を見込んで画像右の
ように斜めにカットしつつ一周すればフランジの残りが少なくて済みます。
その後、軽くヤスリで整えてやりました。

25
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
3/8→1/4変換カットライン

それぞれ左が加工前、右がフランジを取った加工後。
雲台のネジ穴にねじ込んでから台座に定規を当ててみて
真ん中(アダプター)が定規よりも低くなっていればOK。

今回の場合、アダプターは先に三脚の台座側にねじ込んでから
雲台を取付けという手順をお勧めします。

エツミ カメラネジ変換アダプターL E-6663 長さ10.5mm [Amazon]

26
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
3/8→1/4変換カット前後

雲台の各部寸法

雲台をあちこち計測してみました。
4方向からその1

27
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
本体寸法_1

その2

28
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
本体寸法_2

その3

29
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
本体寸法_3

その4
重さは実測でプレート無しが677.5g
付属プレート有りで716.4gでした。

30
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
本体寸法_4

雲台のクランプ部分寸法

横からその1

31
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
クランプ寸法_1

その2

32
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
クランプ寸法_2

上からその1

33
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
クランプ寸法_3

その2

34
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
クランプ寸法_4

付属アルカスイス互換プレート DP-60R の寸法

側面

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
付属プレート寸法_1

逆のストラップホール側

36
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
付属プレート寸法_2

表面

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
付属プレート寸法_3

裏面

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SWFOTO GH-PRO ギア雲台
付属プレート寸法_4

他社プレート/クランプとの相性

手持ちの他社プレートをこのクランプに固定する/他社クランプにこのプレートを固定する。
総当たりで試してみましたがどちらも高い互換性でした。

他のアルカスイス互換製品との組み合わせ互換表は以下を参照して下さい。
手持ちのクランプ・プレートを総当たりで互換性の検証しています。
各社アルカスイス互換 クランプ・プレートの組み合わせ互換性、寸法一覧

このクランプ部は一覧表内の C18 付属プレートは 31 になります。

一工夫

たまにカメラを保持せず不用意にティルトロックレバーを緩めてしまい
前に倒れてゴチンとやってしまう事があるのですが、黄色く塗った部分
中の回転部分に乗らない程度の奥行き、幅は20㎜程のクッションテープを貼り
誤ってロック解除した時に備えてみました。

39
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
クッションテープ

ちょっと気になった所

スイングロックレバーを緩めても最初は固着していて、動かしてみても
スイングの動きが非常に固く、やっと動く状態でした。
本体ならばある程度硬くてもスムーズに動かなければ使いにくいのです。

スイングロックレバーの反対側、前にカバーがあって2本のボルトで固定している
部分がおかしい。
上側が本体よりも浮いているので、原因を探るために意を決して分解してみました。

スイングの軸可動部がスムーズかつ長期間使ってもガタが出にくくするために
ナイロンワッシャーがはまっているのですが、このワッシャーが部品から
はみ出ているので厚すぎる、またはワッシャーが収まる部分の深さが足りない
(おそらく0.6mm程度)と推測。

可動部分に接する部品は緩すぎず、硬すぎず、丁度よくなければならず
深さが足りない所に厚いワッシャーを収めてそのままボルト止めすると
ワッシャーが飛び出ているため押し付けられて抵抗になり、可動部が
動かなくなります。

加工ミスか厚いワッシャーを組み付けてしまったのかわかりませんが

「そのままごまかして組み付ける」

という道を選んだようで、ボルト止めする際にネジロック剤を使い
きちんと締め付けず

「スイングが硬いけれどなんとか動く」

レベルで組み付けて出荷したと思われます。

販売ページの画像や他の方のレビュー画像と比べて見ても手元の物は
明らかに部品が浮いた上、斜めになっていました。
この事象は自分の物だけなのかロット全部の事なのかわかりませんが
構造的に今回の場合はこのように前から蓋をするのはよくありません。

この問題は自分でパーツを調達して加工、組み付け直し、解決したので
このページではカバーはきちんと収まっています。

チェック済のQCカードが入っていましたが、これは手本とした製品に
入っていたから同様にそれらしい物をとりあえず入れている。
又は快適に使えるかどうかは別としてとりあえず動くべき所が
動くかどうかのレベルで検査済位に思っていた方がいいようです。

日本的なクオリティできちんと検査された物とは別物と考えましょう。

雲台の使用感

ベルボンの マルチアングルV4-unit と組み合わせて使いました。
現行品は マルチアングルV4-unit II [Amazon]

上下にあるパン操作はねっとりとしていて重めでギア操作に比べれば
わずかな微調整は苦手ですが、十分な動き。

縦横無尽にアングルを変えて撮影する時もロック解除で大まかに構図を合わせた後
ダイヤルで微調整できるので水平出しやアングル調整も楽ではありますが
スイングとティルトのロックレバーが緩めた時にフリーになりすぎプラプラして
自重で下がってしまうので、緩めた後はレバーに手を添えたまま調整→ロック
という使い方をしないとロック時にいちいちレバーの位置を探す事になります。

40
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
本体

スイングの微調整用ダイヤルは軽くスムーズに動くのに対して、ティルト調整
ダイヤルは重く、その重さにもムラがあり、ダイヤルのゴムは使っているうちに
劣化してちぎれるかもしれません。

スイング/ティルトダイヤルのよるギア操作はガタはほとんど感じられず
回転に対する駆動量も丁度いいと思います。
スイング/ティルトそれぞれのロックレバーとダイヤルの位置関係や
回転方向も慣れてしまえば問題無いでしょう。

自分の場合、角度目盛は活用しませんが、スイング、ティルト共に基準線と
目盛の位置関係が悪く役に立ちません。

SWFOTO GH-PRO と Leofoto G4

「ちょっと気になった所」に書いた事が無かったとしても、動きのスムーズさ
使い勝手、構造からしても Leofoto の G4 が圧勝で価格差をふまえて
今回の SWFOTO GH-PRO と Leofoto G4 どちらがいいかと聞かれたら
わずかな差でストレス無く使える Leofoto の G4 がお勧めでしょうか。

SWFOTO GH-PRO にギアパノラマクランプ GC-01 を載せる

ヘッドのパノラマクランプ(DDH-05)を SWFOTO GC-01 ギアパノラマクランプに
交換するとパン操作もギアで微調整できるようになり、さらに快適になります。

42
SWFOTO GH-PRO ギア雲台
ヘッドGC-01交換後

近日中に記事公開予定です。

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SWFOTO GH-PRO / Leofoto G4 に GC-01 ギアパノラマクランプを載せる

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!注意!

アルカスイス互換と言っても、規格がある訳では無いので全ての組み合わせで
完全に使える保証はありません。
同じ製品や型番でも製造時期、誤差などにより異なる結果となる場合があります。

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同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
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