結局 Leofoto G4 ギア雲台を購入
物撮り用に Leofoto の2way雲台 VH-30R を買ってみたり
さらに構図の微調整が楽なギア雲台 Leofoto G2 を載せて
使ってみましたが
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ギア雲台の快適さがよくわかりました。
最終的にロック解除で大まかに構図を変更、ロックしギア操作で
微調整できる Leofoto G4 ギア雲台を買ってしまいました。
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Leofoto G4+NP-60 ギア雲台 並行輸入品 [Amazon]
さらに予備として後日 SWFOTO の GH-PRO ギア雲台も購入。
Leofoto G4 ギア雲台と比較もしています。
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外箱と付属品
箱サイズは約160x155x高さ106mm
箱を開けて説明書や付属工具を取り出すと、雲台は切り抜いた
スポンジに収まっています。
箱の底には暖衝材が敷いてありますが、ティルト調整ダイヤルを下にして
入れられていて、ふと今見えている面を下、上下を逆にして入れた方が
ショックに強いのでは?なんて思いました。
今回は正規品を買ったので、日本語の説明書と保証書が付いていて
工具は六角レンチが3本。
いずれもアルカスイス互換プレートのNP-60用で
・カメラの背当て(?)出し入れ
・脱落防止ピン(ネジ)脱着
・カメラネジの締緩
の各用途で使います。
外観
斜め上から4方向
アルカスイス互換プレートNP-60をはずして4方向から
付属のアルカスイス互換プレート NP-60
雲台の機能
一番上のクランプロックノブはプレートの脱着用。
パンロックレバー/ベースパンロックレバーは緩める事によってパン、360度グルグルと回転。
スイングロックレバーは緩めると大きく左右の水平方向を調整でき
ロック後にはスイング調整ダイヤルにて微調整可能。
同様にティルトロックレバーは緩めると大きく前後方向の上下(アングル)を調整
ロック後にはティルト調整ダイヤルにて微調整可能。
ティルトロックレバーと同軸にある反対側がスイング調整ダイヤルになっていて
なんだかちぐはぐな配置だと思うかもしれませんが、内部構造上こうなるのでしょう。
スイング/ティルトの各レバー/ダイヤル操作
ここからレバーやダイヤルの操作を詳しく見ていきます。
左右方向の傾きを大きく一気に動かす時は手前真ん中のスイングロックレバーを
緩めて動かした後、ロック。
微妙に左へ傾けたい時は左手のダイヤルを矢印方向、ダイヤル正面から
見て左に回すと左に傾いていきます。
微妙に右へ傾けたい時は左手のダイヤルを矢印方向、ダイヤル正面から
見て右に回すと右に傾いていきます。
前後方向、ティルトを大きく一気に動かす時は右手のティルトロックレバーを
緩めて動かした後、ロック。
微妙に前へ傾けたい時は手前右下のダイヤルを矢印方向、右に回すと
前に傾いていきます。
微妙に後ろへ傾けたい時は手前右下のダイヤルを矢印方向、左に回すと
後に傾いていきます。
スイング/ティルトの各目盛
スイング/ティルトした時の目安になる目盛が付いていて、スイングは
クランプ下、スイングロックレバー奥にセンターを0として左右に
各6目盛有り、3目盛ごとに線が長くなっていて数字は書かれていません。
ティルト側と同様ならば1目盛5°で30°までの表記のはずですが
簡易的な計測では1目盛が6°に近い気がします。
左に見えるのはティルト用の目盛。
ティルト時の目盛は後ろから見て左側、スイング調整ダイヤル脇に付いているため
慣れないと混同してしまいそうですが、自分の場合は見やすさから言うと左側が
よく、できれば左右両方にあった方がよかったのでは?と思います。
左画像、前は90°まで
右画像、後ろは40°まで目盛が付いています。
どちらも30°ごとに数字が入っているので1目盛は5°
こちらは簡易計測でもほぼ同様の数値となりました。
ティルト目盛奥には画像の矢印先に隙間が有り、グリスがたっぷり付いた
中のギアと思われる物がチラリと見えています。
屋外の砂埃がひどい所や雨天では対策をした方が安心かと思いました。
スイング/ティルトの可動範囲
クランプロックノブやパンロックレバーが左右に出ている場合のスイングは
左のスイング調整ダイヤルや右のティルトロックレバーに干渉するので
画像の状態で左右がそれぞれ40°弱程度までですが、自分の使い方の
場合ではこれだけの可動範囲があれば十分です。
ノブとレバーが干渉しないようクランプを回しておけば公証左右45°ですが
自前の簡易的な計測ではわずかに届いていない感じがします。
ティルト、前方向は目盛が90°までですが、そこからさらに傾ける事ができて
110°程度まで
※目盛が隠れてしまうので右の画像ではクランプノブの位置を左画像と変えています。
後方向は目盛が40°までですが、そこからさらにスイングロックレバーが
ベースパンロックレバーが当たるまで、スイングロックレバーの締め付け
次第ですが、50°程度まで傾ける事ができます。
※目盛が隠れてしまうので右の画像ではクランプノブの位置を左画像と変えています。
傾斜角の計測はタジマのスラントレベルコンベ19で複数回計測しました。
簡易的な計測ですのであくまでも目安として下さい。
ベースパン/パンロックレバーの締め止まり位置調整機構
ベースパン/パン、2つのロックレバーにはレバーを邪魔にならない位置に
動かす締め止まり位置調整機能があり、引っ張って回す事により
6つの角度に回転させる事ができます。
なお、スイング/ティルトレバーにはこの機能はありません。
締め止まり位置調整例。
雲台底面
三脚取付け用ネジ穴は3/8インチで3/8インチ→1/4インチの変換アダプターは
付属していないのため必要な場合は自分で用意しますが、この G4 雲台の裏側
3/8インチのネジ穴にはザグリ加工がほぼされておらず、三脚の台座側、ネジ周辺が
へこんでいない場合は「つば」の部分、フランジの分だけ浮いてしまうのです。
カメラネジ変換アダプター、エツミの8mmと10.5mm、ハクバの8mm、スリックの11mm
全て台座面へわずかに収まりませんでした。
エツミ の カメラネジ変換アダプターL E-6663 (長さ10.5mm)は
フランジの部分が非常に薄く0.5mm程度でしたので、ペンチの刃の部分で
パキパキとあっけなく切り取り、フランジを取る事ができました。
ペンチの刃は厚く、両刃になっているのでその分を見込んで画像右の
ように斜めにカットしつつ一周すればフランジの残りが少なくて済みます。
その後、軽くヤスリで整えてやりました。
G4 の三脚ネジ穴の深さは約11mm、エツミのアダプターが10.5mmなので
丁度いい収まりの長さです。
それぞれ左が加工前、右がフランジを取った加工後。
雲台のネジ穴にねじ込んでから台座に定規を当ててみて
真ん中(アダプター)が定規よりも低くなっていればOK。
今回の場合、アダプターは先に三脚の台座側にねじ込んでから
雲台を取付けという手順をお勧めします。
エツミ カメラネジ変換アダプターL E-6663 長さ10.5mm [Amazon]
付属アルカスイス互換プレート NP-60
付属のアルカスイス互換プレートはストラップホール付きで
ネジを緩める事によってカメラの回転を防ぐための背当て
と思われる物を出せるなど凝った造りとなっています。
画像右の列が背当てを引き出した所。
雲台の各部寸法
雲台をあちこち計測してみました。
4方向からその1
その2
その3
その4
雲台のクランプ部分寸法
パノラマクランプ部分は VH-30R と共通と思われます。
横からその1
その2
上からその1
その2
付属アルカスイス互換プレート NP-60 の寸法
側面
側面逆からでカメラ背当て収納状態
カメラ背当てを上げた状態
カメラ背当て収納状態と上げた状態を側面から
先とは逆のストラップホール側
表面
裏面
他社プレート/クランプとの相性
手持ちの他社プレートをこのクランプに固定する/他社クランプにこのプレートを固定する。
総当たりで試してみましたがどちらも高い互換性でした。
他のアルカスイス互換製品との組み合わせ互換表はこちら
手持ちのクランプ・プレートを総当たりで相性を検証しています。
各社アルカスイス互換 クランプ・プレートの組み合わせ互換性、寸法一覧
このクランプ部は一覧表内の C16 付属プレートは 29 になります。
ちょっと気になった所
今回の G4 は削れたパンロックレバーが付いていました。
いつもの事ですがあちこちに傷、打痕も有り、あちらの国では
「見た目が多少どうでもきちんと機能すればいいでしょ」
という事なんでしょうが Leofoto でここまで酷いのは初めてで
少々気になりました。
今回は並行輸入品でなく、値段が高くても正規品を買いました。
ここまでチェックしていないのか、この程度で選別していては
やってられないのかわかりませんが、機能に問題は無いので
今の所返品するつもりはありません。
一工夫
たまにですがカメラを保持せず不用意にティルトロックレバーを緩めてしまい
前に倒れてゴチンとやってしまう事があるのですが、G4 を使い始めて間もないのに
早速やってしまったので、黄色く塗った部分、前側を3~4㎜程度開けて中の
回転部分に乗らない程度の奥行き、幅は20㎜程のクッションテープを貼り
誤ってロック解除した時に備えてみました。
雲台の使用感
ベルボンの マルチアングルV4-unit と組み合わせて使いました。
現行品は マルチアングルV4-unit II [Amazon]
上下にあるパン操作はねっとりとしていてギア操作に比べればわずかな微調整は
苦手ですが、十分な動き。
縦横無尽にアングルを変えて撮影する時もロック解除で大まかに構図を合わせた後
ダイヤルで微調整できるので水平出しやアングル調整も素早く快適。
自分が非力なのもあり、VH-30R ではティルトロックを意識してしっかりと
締め付けないと動いてしまったのに G4 はスッと締め付けるだけで
きっちりと止まりました。(角度、機材重量によります)
ダイヤルによるギア操作はガタをほとんど感じられず、少し重目で
回転に対する動きもこれより少ないとある程度大きく動かしたいときに
イライラするし、より多く動けば微調整がやりにくくなるので
ちょうどいい駆動量でダイヤルの大きさもいい思います。
スイング/ティルトそれぞれのロックレバーとダイヤルの位置関係や
回転方向も慣れてしまえば問題ありません。
ありがちですが、2way雲台の VH-30R やギア雲台の G2 を買わずに
最初からこの G4 を買うべきでした。
が、VH-30R や G2 は別の用途で使うのでいいとしましょう。
これで物撮り用の雲台は当分買い替える事は無いと思います。
その位気に入りました。
[追記]
この後 Leofoto G4 のヘッド、パノラマクランプを SWFOTO の GC-01 ギアパノラマクランプに
載せ換えてもっと快適に使っています。
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Leofoto G4+NP-60 ギア雲台 Amazon正規販売店 [Amazon]
購入価格税込み¥62,800-
Leofoto G4+NP-60 ギア雲台 並行輸入品 [Amazon]
ETSUMI カメラネジ変換アダプターL 10.5mm E-6663
購入価格税込み¥280-
ベルボン マルチアングルV4-unit II
!注意!
アルカスイス互換と言っても、規格がある訳では無いので全ての組み合わせで
完全に使える保証はありません。
同じ製品や型番でも製造時期、誤差などにより異なる結果となる場合があります。
当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
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