懲りずにまたギア雲台を購入
Leofoto G4 ギア雲台を購入、使用感は非常によく気に入って
メインでバリバリと使っております。
Leofoto G4 の記事で
「これで物撮り用の雲台は当分買い替える事は無いと思います。」
などと書いておいて舌の根も乾かぬうちに予備という言い訳で
SWFOTO GH-PRO を購入。
さらに今回の SUNWAYFOTO GH-PRO II です。
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SWFOTO GH-PRO / Leofoto G4 に GC-01 ギアパノラマクランプを載せる
さすがに予備の予備などという言い訳はしません。
「だって使ってみたかったんだもん。」
【国内正規品】 SUNWAYFOTO GH-PRO II ギア雲台 SF0294 [Amazon]
外箱と付属品
箱サイズは約151x151x高さ111mm
GH-PRO と共通のようで、表面のシール違いかと思われます。
こちらは日本語無し。

雲台はポーチに収まっており、説明書は中国語と英語。
クリーニングクロス、3/8→1/4インチ変換アダプター
L型レンチは4㎜(カメラネジ用)、2.5mm(プレート脱落防止ピン用)
1.5mm(用途不明)、ゴムリングx2

外観
斜め上から4方向

付属のアルカスイス互換プレートDP-60Gを外して4方向から

付属のアルカスイス互換プレート DP-60G はストラップホール付き。
脱落防止ピンに緩みがあったので購入後に一度確認しておいた方が安全です。

雲台の機能
左後ろからの画像で、一番上右のクランプロックノブはプレートの脱着用。
左上パンロックレバー/左下ベースパンロックレバーは緩める事によってパン
360度グルグルと回転。
スイング調整ダイヤルは左右の傾きを調整
ティルト調整ダイヤルは前後の傾きを調整。

スイング/ティルトのダイヤル操作
ここからダイヤルの操作を詳しく見ていきます。
今度は右斜め後ろからの画像で、左右の傾きを調整するスイング調整ダイヤルと
前後の傾きを調整するティルト調整ダイヤルの位置を今一度確認。

後から見て右手のスイング調整ダイヤルはダイヤルを正面から見て
右に回すとヘッドが左に傾き

先と逆、左に回すと右に傾きます。

今度は後ろのティルト調整ダイヤルを右に回すとヘッドが前
ティルトダウンし

先と逆、左に回すと後ろ、ティルトアップします。

さて、この2つの動きは常にギアが噛んでいるため、大きく動かすには
ダイヤルを沢山回転させるしかありません。
そこで、このダイヤルにはハンドルが内蔵されています。
①ここから
②ハンドルを持ち上げて
③いっぱいまで広げてやれば沢山回すのも楽チン
④矢印の先にスプリングが効いたボールが入っていて、閉じた時と開いた
時に軽くロックされます。
実際に使うまでは回転が重くて実用性がなさそうなイメージを持っていました。
しかし、雲台を押さえてやる必要があるものの、このハンドルは思ったよりも
使えますが、三脚によってはハンドルが下向きになった時に干渉する恐れがあります。

スイング/ティルトの各目盛
スイング/ティルトした時の目安になる目盛が付いていて、スイングは
クランプ下にセンターを0として左右に各6目盛有り、2目盛ごとに線が
長くなっていて、数字は書かれていません。
しかし、基準線が離れているのであまり目安になりません。

ヘッドのパノラマクランプを外して撮影した所で
右の目盛はティルト用。

ティルト用の目盛を右手からみた所。
基準線が遥か彼方に付いているので、やはりこちらも目安にはなりません。

雲台右側、ティルト用の目盛は前後共に90°まで目盛が付いています。

ヘッドのパノラマクランプ下には画像の矢印先にギアがむき出しになっており
GH-PRO や Leofoto の G4 に比べても盛大にギアが見えていて、屋外の砂埃が
ひどい所や雨天では対策をした方が安心かと思いました。

スイング/ティルトの可動範囲
左のスイングはレバーやノブが当たる前に止まり、右はヘッドが当たるまで
傾き、自前の簡易的な計測ではどちらも約40°(実測値)程度。

また、クランプロックノブを右にしている場合はこれがスイング調整ダイヤルに
当る約30°(実測値)程度まで傾ける事ができます。

雲台右側から見た所。
ティルトダウン、前方向は目盛の90度を超えて約110°(実測値)まで傾きますが
この目盛、80°あたりで実際には90°(実測値)と目安にもなりませんでした。

雲台左側からみた所で、前方向の限界は台座にヘッドの支柱部分が当たるまで。

また雲台右側から見た所で、ティルトアップ、後方向は約80°(実測値)まで。
やはり目盛は当てになりません。

ヘッドを後ろに傾けて行く時にハンドルを利用していると、約45°(実測値)で
当たります。
これはダイヤルの取付け位置次第で個体差があると思います。

そして、最終的にティルト調整ダイヤルに当たって約80°(実測値)程度まで稼働しますが
雲台の目盛はおよそ70°を差していました。

傾斜角の計測(実測値)はタジマのスラントレベルコンベ19で複数回計測しました。
簡易的な計測ですのであくまでも目安として下さい。
ベースパン/パンロックレバーの締め止まり位置調整機構
ベースパン/パン、2つのロックレバーにはレバーを邪魔にならない位置に
動かす締め止まり位置調整機能があり、引っ張って回す事により
ロック時のレバー位置を12の角度に回転させる事ができます。

画像は GH-PRO の物。

雲台底面
三脚取付け用ネジ穴は3/8インチで3/8インチ→1/4インチの変換アダプターが付属。
右がアダプターを付けた状態。

GH-PRO に付属のアダプターを付けた時よりもかなりましになっていて
アダプターの「つば」の部分、フランジがわずかに出ますが、三脚の台座面が平らで
取付けボルトが生えている状況でもなんとか実用になるレベルだと思います。

雲台の各部寸法
雲台をあちこち計測してみました。
4方向からその1

その2

その3

その4

雲台のクランプ部分寸法
横からその1

その2


その2

ヘッドのパノラマクランプはパンロックレバーが回らない構造のためか
通常あるセンターの雲台への取り付けボルトが露出しておらず、4点止め
しているので、センターの盛り上がった部分が非常に短い6mmとなっていて
脱落防止ピンが付いている短いプレートでも脱落防止ピンを外さずに
装着できます。
付属アルカスイス互換プレート DP-60G の寸法
側面

逆のストラップホール側

表面

裏面

他社プレート/クランプとの相性
手持ちの他社プレートをこのクランプに固定する/他社クランプにこのプレートを固定する。
総当たりで試してみましたがどちらも互換性は高めでした。
GH-PRO 付属の DP-60R とはカメラネジが3/8インチ対応か1/4インチ専用かの
違いだけかと思われましたが、こちらの DP-60G の方がわずかに溝が深く
固定できない場合のクランプが増えました。
他のアルカスイス互換製品との組み合わせ互換表は以下を参照して下さい。
手持ちのクランプ・プレートを総当たりで互換性の検証しています。
各社アルカスイス互換 クランプ・プレートの組み合わせ互換性、寸法一覧
このクランプ部は一覧表内の C20 付属プレートは 34 になります。
雲台の使用感
各部名称をもう一度載せておきます。

上下にあるパン操作はねっとりとしていて重めでギア操作に比べれば
わずかな微調整は苦手ですが、十分な動き。
ヘッドのパノラマクランプはパンしてもパンロックレバーは
そのままの位置固定で一緒に回転しないため、長いプレートやレンズ
カメラボディがこのレバーの上に来た場合は操作の邪魔になります。
スイング、ティルトのダイヤルはどちらも重さはほぼ変わらず
少々重めでガタはありません。

大きく動かす時のための収納式ハンドルは雲台をしっかりと
押さえつつ回せば十分実用になりますが、ティルトアップ時は
このハンドルが後約45°でヘッドに当たってしまうのでそれ以降は
ハンドルを畳み、ダイヤルをちまちまと回す事になり、迫ってくる
ヘッドも邪魔になってしまい少々厄介です。
常にギアが噛んだ状態でフリーにできないので、沢山動かす場合は
沢山ダイヤルを回さざるを得ません。
手持ちの主なギア雲台の重量比較
名 称 | 付属プレート有り | プレート無し |
---|---|---|
Leofoto G4 [Amazon] | 766.4g | 723.5g |
SWFOTO GH-PRO [Amazon] | 716.4g | 677.5g |
SUNWAYFOTO GH-PRO II [Amazon] | 722.8g | 683g |
片持ちなので、この3台で最も軽いかと思ったらそうでもありませんでした。
片持ちの分頑丈にして重量がかさんだのかもしれません。

最後に
この SUNWAYFOTO GH-PRO II は値段の割には非常に出来が良く、片持ちなので
耐荷重が4kgと GH-PRO には1kg劣りますが、その分値段も安い。
使用機材が軽くて、あまり大きくスイングやティルトをしない
又は大きく動かすのにダイヤルをグルグルしてもイライラしない人
縦位置撮影はL型ブラケット使用が前提。
そんな用途ならば非常にいい物です。
興味本位で買ったのですが、大満足な結果となりました。
これまでギア雲台の Leofoto G4 と SWFOTO GH-PRO にギアパノラマクランプ
SWFOTO の GC-01 を載せませたが、やはり今回の GH-PRO II にも載るかと
分解、載せ換えしました。

通常のパノラマクランプのようにセンターにボルトが露出しておらず
分解が必要でした。
関連記事
SUNWAYFOTO GH-PRO II にギアパノラマクランプ GC-01 を載せる
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!注意!
アルカスイス互換と言っても、規格がある訳では無いので全ての組み合わせで
完全に使える保証はありません。
同じ製品や型番でも製造時期、誤差などにより異なる結果となる場合があります。
当サイトに掲載している製品は個人的に購入、使用、計測(計算値も含む)した物で
同じ製品として販売していても個体差、使用感覚の個人差、計測誤差、製造時期等
により販売価格も含め掲載している内容とは異なる場合がありますので了承ください。
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コメント
この雲台4台購入したが、左右の回転方向にギア移動が別部品を購入(20000円ほどで結構高い)しなければ3wayギア式にならないのでコスパが悪い。また、ギア式のベースを取り付けるのも結構工作に手間がかかる。
最近、FOTOBETTERのGH4が実販価格29800円で三方向ギア式というのが輸入されているのでコスパよく今はこれを4台購入してメインに使用している。これ以外のギア雲台はLeofotoG4。
遠藤チュウ 様
コメントありがとうございます。
GH-PRO II の購入からしばらくして自分も FOTOBETTER の GH4 に気が付いて GH-PRO II と
デザイン的には似ているけれど片持ちから両持ちになっているので強度も上がっているだろうと
購入一歩手前まで行ったのですが、Leofoto G4 のヘッド交換品で満足しているのと
他の雲台もあるのでまあいいかとなってしまいました。
ずいぶんと沢山の雲台を使っているんですね。
物欲はっさく